旧制度一般NISAと新NISAは別制度。同じ投信で運用を続けたい場合も必ず1度、売却が必要
このように、旧制度の一般NISAから現行NISAで運用を継続することは可能ですが、改めて注意点があります。
旧制度の一般NISAは「ロールオーバー」といって、最初の5年間の非課税期間が終わると、自動的に次の5年間の非課税期間に乗り換えてくれました。
しかし、現行NISAと旧制度の一般NISAは全く別の制度なので、たとえば2020年枠の旧一般NISAの非課税期間が今年終わった時にそのまま放置しておくと、自動的に課税口座に移管されてしまいます。
もし前述したように、旧制度の一般NISAから現行NISAで、同じ投資信託の運用を継続する場合は、旧制度の一般NISAで運用していた分は非課税期間が終了した段階で売却、もしくは解約しなければなりません。そのうえで、新たに現行NISAで株式や投資信託を買い付ける必要があります。
また当然ながら、旧制度のNISAで運用していた分を売却・解約して現行NISAで再び買い付ける場合、現行NISAで買い付けた際の時価が、新たな取得価格になります。
今年中に非課税期間が満了となる旧制度の一般NISAは2020年枠ですが、旧制度は2023年枠まであったので、全ての非課税期間が満了になるのは2027年中です。それまではこの要領で、現行NISAにスライドさせていけばよいでしょう。