新NISAの陰に隠れがちだが…一般NISAの2020年枠は2024年で非課税期間満了

2024年、個人の資産運用で大きな出来事は、やはりNISA制度の見直しだったのではないでしょうか。

実際、制度の見直しが行われてから、NISAの口座数は順調に伸びました。制度の見直しが行われる直前、2023年12月時点のNISA口座数は、一般NISA、つみたてNISAの両方を合わせて2124万7420件だったのが、見直しが行われた後の2024年6月時点では、2427万6789件まで増えています。半年で約303万件増ですが、そのさらに前の半年間での一般NISA+つみたてNISAの口座数は約183万件増なので、1.6倍にペースが上がったことになります。

とはいえ、日本の18歳以上の人口は1億700万人ほど(総務省 「人口推計2023年」)ですから、伸びしろはあると言ってもよいでしょう。

ところで、話題は世に「新NISA」と称されている、制度見直し後のNISAをどう活用するか、という話ばかりですが、一方で、旧NISAは次々に非課税期間が満了していることに触れる情報が余りないように思えます。旧NISAのうち一般NISAの非課税期間は5年なので、2020年の枠を利用して投資した分の非課税期間が、2024年中に満了となります。

ちなみに、旧制度における一般NISAは、2022年購入分の非課税期間が2026年中に満了を迎え、これをもって一般NISAによる運用分は完全になくなります。