住み替え先で異なる「住み替え理由」
住み替え比率の最も高かった20代の「住み替え理由」に注目してみると、賃貸・持ち家への住み替えで、その理由が異なることがわかりました【図表4】。
賃貸への住み替え理由は、第1位が「勤務先への通勤を考えて」、第2位「家族構成の変化」、第3位「進学先への通学を考えて」と、実際のライフスタイルに合わせた住み替えが上位を占める結果となりました。
一方で、持ち家への住み替え理由では、第1位は「家族構成の変化」ですが、第2位に「住居費が高かったため」、第3位に「住宅ローン金利が低かったため」と、ライフスタイルに合わせた住み替えだけでなく、マネープランを軸に持ち家へ住み替えを行っていることが確認できました。
【図表4】20代の住み替え理由 (回答者:754人)
*教育環境:通学面、受験面 *勤務先への通勤:就職・転職・異動 住居費:賃貸→家賃・共益費 持ち家→住宅ローン返済費・管理費・修繕積立金など
今回は過去の住み替えの中でも20代に着目し解説させていただきましたが、次回は今後3年以内の住み替え意識について別の年代に注目してみていきたいと思います。
●50代・60代の住み替え意識はどうなっているのでしょうか。次回記事【50代・60代は老後の住まいをどう考えている? 「持ち家への住み替え」を選択する人の最大の動機は…】で詳説します。