初心者「慎重な投資スタイル」貫く
つみたて投資枠の上限である120万円を年内に使い切るかを問う質問では、使い切ると答えた人は上級者(61.7%)がもっとも多く、中級者(41.1%)、初心者(22.1%)だった。
成長投資枠の上限である240万円を年内に使い切るかを問う質問では、使い切ると答えたのは上級者(59.1%)、中級者(45.8%)、初心者(18.8%)だった。
いずれも投資枠を使い切ると答えた初心者は約2割のみで、投資の経験の度合いによる差が明確に出た。
同調査では、「新NISAの投資額が予定通りだったか」を問う質問もしており、つみたて投資枠への投資額では、予定通りと答えたのは中級者(74.4%)、上級者(73.4%)、初心者(66.7%)の順となり、といずれも計画通りに投資を進めている様子が見えた。
成長投資枠でも同様に、「予定通り」と答えた人は中級者(71.4%)がもっとも多く、初心者(69.3%)、上級者(67.0%)と続いた。
「つみたて投資枠で予定以上に投資をしているか」と問う質問では、予定以上に投資していると答えたのは上級者が最多で21.3%、成長投資枠でも上級者が一番多く、20.0%だった。上級者は予定以上に投資する傾向、逆に初心者は予定よりも少なく投資している傾向が見られた。
投資している銘柄数にも違いが生まれた。「つみたて投資枠で投資している銘柄数」という問いでは、初心者は「1銘柄」(36.8%)が最多で、「2銘柄」(27.6%)、「5銘柄以上」(9.2%)となった。
上級者は「2銘柄」(40.4%)が最多で、「3銘柄」(21.3%)、「5銘柄以上」(16.0%)だった。中級者も「2銘柄」(29.1%)が多く、「1銘柄」(24.4%)、「5銘柄以上」(19.8%)と続き、中級者・上級者で比較的銘柄の分散傾向が見られた。
成長投資枠では、投資経験の差にかかわらず、「3銘柄」がもっとも多かった。3銘柄と答えた上級者は(28.0%)、中級者は(27.5%)、初心者は(26.7%)だった。
「新NISAに対する満足度」を問う質問では、「とても満足している」「まあまあ満足している」と回答したのは、投資上級者(68.4%)、中級者(59.1%)、初心者(41.4%)と続いた。
「来年も新NISAを利用するか」については、初~上級者のいずれを問わず、7割程度が「今年と同額」または「それ以上で検討」となった。特に投資上級者は「今年よりも投資額を増やす」「今年同様満額投資する」といった回答が多く、新NISAの活用に積極的な様子が伺えた。
<調査概要> 調査名:年末間近!今年の新NISA活用実態と来年の展望調査 調査期間: 2024年9月18日~9月19日 有効回答: 332名