上級者の成長投資枠活用が顕著に
EFT専門の資産運用会社Global X Japanは10月10日、新NISAの活用実態と来年の展望についての調査結果を公表した。調査は、新NISAを利用している20代〜60代の322人を対象にインターネット調査で行われた。
NISAの利用をいつから始めたのかと問う質問では、「新NISAになる前から」(69.7%)がもっとも多く、「新NISA開始に合わせて」(11.1%)、「2024年2月〜3月」(10.5%)と続いた。
自身の投資経験を初心者と答えた人のうち、つみたて投資枠を利用していると答えた人は50.5%となり、成長投資枠は33.3%。つみたて投資枠を優先して慎重な投資をしている実態が明らかになった。
一方で、中級者と答えた人では、つみたて投資枠を利用している人は30.9%にとどまり、成長投資枠の利用が48.2%で、初心者と答えた人との違いが明確に表れた。
上級者と答えた人は、つみたて投資枠(40.5%)、成長投資枠(38.7%)と半々の結果となった。
投資額では、投資の経験による差が出た。新NISAで、つみたて投資枠は1年間で120万円の上限がある。120万円の上限を満額利用していると答えた初心者は6.3%と低いものの、中級者は18.2%、上級者では15.3%と違いが明確に表れた。
成長投資枠でも同様に、1年間の上限240万円のうち、満額を利用していると答えたのは上級者(20.7%)、中級者(12.7%)、初心者(9.0%)だった。また、成長投資枠をまだ使っていないと答えた初心者は32.4%ともっとも多かった。