選択肢が豊富にあり、値上がり益や配当金が非課税扱いになる

「個別株(日本株)」とは、日本の証券取引所に上場している株式のことです。国内には東京・名古屋・札幌・福岡と4つの証券取引所がありますが、なかでも東京証券取引所(東証)は、上場会社数が3956社(2024年8月13日現在)と最大規模を誇ります。さらに東証には「プライム市場・スタンダード市場・グロース市場」の3つの市場区分にわかれます。

・プライム市場:グローバルな投資家との建設的な対話を中心に据えた企業向けの市場
・スタンダード市場:公開された市場における投資対象として十分な流動性とガバナンス水準を備えた企業向けの市場
・グロース市場:高い成長可能性を有する企業向けの市場
出所:日本取引所グループ「市場構造の見直し」 

各市場にはコンセプトがあり、上場基準・上場維持基準も明確にされています。投資家からすると、自身の投資戦略に合わせた銘柄選択がしやすくなったといえるでしょう。

例えば、プライム銘柄にはグローバルを意識した高いガバナンス水準が求められ、具体的には「英語での情報開示(企業概要や決算情報)」「独立社外取締役3分の1以上の選任」「TCFD(機構関連財務情報開示タスクフォース)開示義務化」に応じないといけません。

こういった銘柄は日本の投資家だけではなく外国人投資家からも注目されるようになり、結果として株価を押し上げる可能性があります。財務が安定し持続可能性が高いことから、長期保有に向くと判断できるかもしれません。