分配金が利益になるのはどういう時?
結論からお伝えすると、分配金が利益といえるかどうかは、結局は基準価額の値上がりにかかっています。
分配落ち後の基準価額が購入単価(購入時の金額)を上回るなら、その分配金は利益です。元本部分のマイナスがないため、分配金はまるまる利益となります。
一方、分配落ち後の基準価額が購入単価を下回るとき、トータルで損失になっている可能性があります。
「分配金あり」と「分配金なし」はどう選べばいい?
結局、私たちは「分配金あり」と「分配金なし」のどちらを選べばよいのでしょうか。端的に言えば、今お金が欲しいなら「分配金あり」を、将来のお金を増やしたいなら「分配金なし」を選ぶようおすすめします。
分配金を支払う投資信託は運用資産が減りやすい傾向にあります。利回りがプラスなら、利益は運用資産に比例して大きくなります。より大きな利益を目指すなら、資産を投資家に払い出さず再投資に回す「分配金なし」の方が向いていると考えられます。
しかし、家計などから今の収入を増やしたい人もいるでしょう。収入は少ないが一定の資産を持つ人は、運用しながら定期的に現金を受け取れる「分配金あり」にニーズを感じるかもしれません。
「分配金あり」と「分配金なし」で迷ったら、自身の家計の状況を考慮して選んでみましょう。