投資信託を選ぶ際に迷うポイントの一つが、「分配金あり」と「分配金なし」のどちらにするかです。これを判断するには、分配金がどのような意味を持つのか理解する必要があります。
そこで今回は「そもそも分配金ってなに?」「投資信託の分配金あり・なしは何が違う?」という人のため、投資信託の「分配金あり」と「分配金なし」について解説します。
投資信託の分配金とは?分配金あり・なしの違いは?
投資信託の分配金とは、その投資信託が運用で得た収益の一部(または全部)を投資家に払い出すお金です。
投資信託は収益を得ると、再投資して運用資産に組み込みます。運用資産が増えると基準価額(※)が上昇します。投資家が上昇分の利益を得るためには、その投資信託を売却しなければいけません。しかし運用収益が分配金として払い出されるなら、投資家は売却前でも利益を得られます。
※基準価額(きじゅんかがく):投資信託の値段のこと
分配金の額は、原則として決算時に投資信託が決定します。分配金が支払われることもあれば、1円も支払われないこともあります。決算の頻度は、年1回や毎月など、銘柄によって異なります。
そして、できるだけ分配金を支払う方針の投資信託を「分配金あり」、反対にできるだけ分配金を支払わない方針の投資信託を「分配金なし」と呼ぶことがあります。つまり「分配金あり」と「分配金なし」の違いとは、分配方針の違いと整理できます。