<前編のあらすじ>

坂口結菜さん(仮名)は東京都在住の30歳の女性です。子供の頃から“しっかり者”と評判で、ご両親からは「結菜は石橋をたたいて壊す」と言われるほどだったそうです。

ある時友人と女子限定の投資セミナーに参加し、会場で知り合った数人と連絡先を交換しました。そのうちの1人が金井さんでした。

その後、坂口さんは金井さんとやり取りを重ねるうちに、彼女のことをすっかり信用するようになります。ある時、金井さんに誘われおしゃれなワインバーで話をしていたところ、「ところで、結菜ちゃんは保険に興味ない?」と尋ねられました。

●前編:【慕っていた先輩にバーへ呼び出され…まんまと500万円を奪われた女性が「猛烈に後悔していること」】

投資に詳しい金井さんを信用していた坂口さん

ウェブ広告を扱うIT企業に勤務する私は、物事をきちっとしないと気が済まない性格で、子供の頃から“しっかり者”と言われてきました。

そんな私が新NISA(少額投資非課税制度)をきっかけに投資に興味を持ち、友人と一緒に出掛けた投資セミナーで出会ったのが、保険代理店に勤務する2歳年上の金井さんです。

会場でLINEを交換した後、金井さんから頻繁に連絡が入るようになりました。投資に詳しい金井さんは、私が新NISAの口座開設をどこの証券会社にするかとか、どんな投資信託に投資したらいいかを相談すると、その都度、実に的確なアドバイスをくれました。そうした事情もあって、私は、金井さんのことをすっかり信用してしまったのです。

ですから、そんな金井さんから「飲みに行かない?」と誘われたら、断る理由がありません。