10年の活況が終わり不動産は不透明な時代に…

今まで半年にわたって皆さまが不動産と関わる際に少しでもお役に立てるよう連載を続けてきましたが、最後にお伝えしたいことは、これからの時代、不動産はより不透明な時代に入っていくということです。先日、日銀がイールドカーブコントロールの修正の意向を示しました。今後、長期金利は上がってくる傾向にありますので、不動産に関するローン金利も上がってくることが予想されます。

ここ10年間、不動産は上がり続けていますので、皆さん下がることもあるということを忘れてしまっています。不動産価格は上がったら下がりますし、下がったら上がる資産です。現在、不動産はサイクルのどの位置にあるのか、大きな流れをしっかりとつかんだうえで、不動産と向き合うことが大切です。

そして大きな変化の時を迎えている今こそ、できることは先回りして手を打つべきです。弊社では、売却すべき不動産に関しては、できるだけ早めの行動を推奨しています。不透明な時代では、キャッシュの重要性がより増してくるからです。また、下落の時は逆にチャンスの時です。優良不動産を安価に購入できる可能性も大きくなります。不動産と上手に付き合っていただくことで、皆さまの今後の豊かな人生に少しでもお役に立てれば、大変うれしく思います。