人生100年時代のキーワードは“長く働く”
先ほどあげた3つの要素には、どれも投資という大事な要素が関わってきます。長く働くというのは、一生お仕事を頑張りましょうという不安や、つらい思いを抱かせたい意味ではありませんので、ご安心ください。
“長く働く”は、必ずしも自分自身が働くという意味ではありません。若いうちの資産形成には給料、自分が働くこと(自己投資)の方が効果的です。若い時は100万円を投資して10%増やして10万円を稼ぐよりも、しっかり働いて10万円貯蓄をするほうが実現しやすいですよね。
ただ、ずっと働くことはなかなか難しいため、年を重ねていくにつれ、お金や資産に働いてもらう投資にシフトしていくことが大事だと思っています。
自分が働くことで収入を得ることができますし、働いて年金を納めることで公的年金の受給額が増えることになります。また資産に働いてもらうことで、確定拠出年金やNISAなどの資産が増えれば取り崩すにしても0になるまでの時間を延ばせます。
さらに、株式投資は過去の実績を見てもインフレに強い資産と言われていますので、投資をしておくことはインフレ対策になるとも思っています。
記事をお読みになっている方の多くは、投資をされていると思いますが、足元と言いますか、置かれている資産状況だけではなく、将来も見えるライフプランシミュレーションをぜひ活用して、より万全な資産形成に取り組んでいただければと思います。