企業型確定拠出年金(DC)の継続研修講師のお仕事をすることがあります。そこで感じることは、大きい企業から小さい企業までどの企業でも、よっぽどでない限り、前向きな一緒の気持ちで全員が参加してくれるわけではないことです。多くの方が参加してくださったと思ったら、実は強制参加で重い空気だったりします。
当たり前ですよね。「自分の退職金を自己責任で」と、言われても……ですよね。
今回は、少し企画する側も、受講する側も楽になっていただける内容を、個人的な視点で書かせていただきます。

確定拠出年金の担当者さんにもお読みいただければと思っています。

さて、この継続研修。個人的には意味があるように感じています。なぜかと言いますと、相談を受けていると、リスクを取った人と取らなかった人で大きな差がついているからです。一部には、確定拠出年金や会社の研修がキッカケではなく、自発的に投資を始められたという行動力のある方もおられたのですが、僕がこれまでご相談を受けた方の多くは、会社での研修をキッカケに投資、リスクを取られた方たちでした。

継続研修を受けた結果、「自分はリスクを取らない」という選択肢もあるのですが、それはご本人さんの選択なので、尊重すべき行為であり、問題ないと思っています。問題だと感じるのは、「分からないから選択しない」なのですが、継続研修では「一歩踏み出せない」がまだまだ解消できていないように感じています。