高値更新間近?「日経平均」の歴史

日本経済新聞社は指数算出会社の面も持っており、「日経平均株価」は同社の看板商品です。1950年に東京証券取引所が算出を始めた「東証修正平均株価」が基になっており、1969年に「TOPIX(東証株価指数)」の算出が始まると日本経済新聞社グループが指数を引き継ぎます。

指数の修正方式に米ダウ・ジョーンズ社が開発したものを使用していたため、かつては「日経ダウ平均」と呼ばれる時代もありました。1985年にその権利を日本経済新聞社が買い取り、現在の名称となっています。

日経平均株価は、バブル絶頂の1998年に3万8915.87円の史上最高値を付け、リーマンショック後の2009年に7054.98円まで下落しました。日本銀行が“異次元の金融緩和”を実施した2013年からは値上がり傾向にあり、2023年には33年ぶりに3万3000円を回復しました。過去の高値を更新できるか、投資家の注目が集まっています。

【日経平均株価の長期チャート(年足、1951年~2023年)】

日経平均プロフィルより著者作成

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。