「ICO詐欺」にも注意が必要

もう1つ、暗号資産関係の投資詐欺としてICO詐欺があります。

ICOとはイニシャルコインオファリング(Initial Coin Offering)のことで、暗号資産を発行することで行われる企業の資金調達手段を指しています。

例えば、企業が空を飛ぶ自動車の開発を行うのに必要な資金を、独自の暗号資産(トークン)を発行することによって調達します、などと広く不特定多数の投資家に呼びかけます。ここで言う「投資家」には、もちろん個人も含まれます。

そして、インターネット上には、このICOに関する諸条件が記載されています。たとえば、

●目的・・・・・・空を飛ぶ自動車を開発するのに必要な開発資金調達
●配当・・・・・・年20%
●購入対象者・・・・・・先着順(200名限り)
●払い込み通貨・・・・・・ビットコイン

という条件だとしましょう。つまり、このトークンをビットコインで購入すれば、年20%の配当が得られ、なおかつ発行されたトークンは暗号資産の交換所にて売買できるため、事業の期待度が高まれば高まるほど、トークンの価値が上昇して値上がり益まで得られる、というものです。

投資家がこうした条件に魅力を感じ、ICOに応募してビットコインを払い込むまでは良いのですが、ICO詐欺では、結局“空を飛ぶ自動車の開発”は一向に行われる気配がなく、年20%の配当も支払われません。何かおかしいと思って、問い合わせてみても音信不通。この段階でようやくだまされたことに気付くのです。

「暗号資産に投資するファンドで安定・高利回り運用」
「高い配当金と売却益が期待できるICO」

どちらも暗号資産を用いた投資詐欺の代表的な事例です。上記のような広告が目に入ったとしても、一切クリックしないことをおすすめします。