大阪の投資関連会社である「エース・ジャヤ・インベスタマ・ジャパン」と「ウルナン・ジャパン」が行った詐欺事件について取り上げてみましょう。

160人と約2億1000万円の出資契約

まず事件の概略ですが、警察庁の「令和4年における生活経済事犯の検挙状況等について」によると、以下のように紹介されています。

会社役員の男(57)らは、内閣総理大臣の登録を受けないで、平成29年12月頃 から令和2年1月頃までの間、「海外の都市開発事業やガソリンスタンド事業等に出資すれば、事業から生じる収益の配当を受けることができる。」などと勧誘し、23 都道府県の約160人と約2億1,000万円の出資契約を結び、無登録で第二種金融商品取引業を行った。令和4年7月、同男ら6人を金融商品取引法違反(無登録営業)で検挙した(愛媛)。
出所:「令和4年における生活経済事犯の検挙状況等について」

という事件です。これについて詳しく調べていくと、どうやら海外の都市開発事業というのは、インドネシアの開発事業のことであり、これに投資すれば「2年後に倍の配当を受けられる」という触れ込みで勧誘したそうです。

彼らが勧誘を行ったのは2017年11月頃から2020年1月頃のことでしたが、2021年9月に出資者の一人から「配当が滞り、連絡がつかなくなった」という連絡が警察に入り、事件が明らかになりました。