「お金のステージ」は貯金生活のモノサシ

それでは、実際のところ一番多くの人がいるステージとはどこだと思いますか？ もう、お分かりですよね？ 第1ステージです。そして、自由自在にお金を扱える第3ステージにいる人の数が一番少ないのです。

しっかりとしたお金の管理力や知識を身につける必要が一番高いのも第1ステージです。なのに、人はあこがれや夢だけで、はたまた勘違いをして、自分のレベルとは違うステージへと向かってしまいがちです。

たとえば第1ステージを飛ばして、第3ステージをめざす、など。その多くは、失敗といわざるを得ない結果となります。自分のいるステージが分かっていないのですから、当然といえば当然です。

抜け道やマジックはないのです。しかし、そのことに気づければ、その距離は近づきます。

これからの貯金生活を順調に進めるためにも、常に自分は今どのステージだろうか、何をすべきなのかを意識してください。それが「貯める力」を育てることに直結します。

「貯める力」が身につけば、家計に無理をさせずに増やすことができます。豊かに暮らしながら、あるいはしっかりと「万が一」に備えながらも、つみたてNISAやiDeCoなどで将来の資金をつくっていけるのです。

お金のステージは、そうなるためのモノサシの一つなのです。

●第3回（「一気に深みに…」貯金がないことがもたらす“転落人生”の怖さ）では、「お金で苦しめられている状態」へ至るまでの経緯や、経済的な体力勝負を乗り切る貯金額などについて解説します。

『90日で貯める力をつける本』

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発行所 ディスカヴァー・トゥエンティワン
定価 1,540円（税込）