2月13日の「NISAの日」を記念して企画された「投資信託で長期投資!エッセイ・コンクール」。全国から数多くの力作が寄せられた中から優秀賞に輝いたニックネーム10時間睡眠さんの体験談をお届けする。
佳作:「看護師として、母としてつなぐ18年のバトン」
私は総合病院の看護師です。現在までの私の人生の大半は、経済の低迷期、「いわゆる失われた30年」とともにありました。超就職氷河期に看護学校を卒業し、看護師資格で何とか就職はできましたが、お金を銀行に預けても金利は限りなくゼロでした。
そこでわずかな余裕資金を使い、インターネットで株取引を始めました。しかし手探りで始めたため、全くうまくいきません。少し増えれば利益確定し、下がれば損切りできずに塩漬け。ライブドアショックやリーマンショックのあおりで暴落し、値を戻すだけでも何年もかかるという状態を繰り返していました。
やがて夫と結婚し、3人の子どもに恵まれました。子どもたちを育てながら、この子たちが大学に行くまでに何とかして少しでもお金を増やしたいと考えました。そこで子どもたちの誕生祝いでいただいたお金と毎月の児童手当をもとに、大学入学までの18年間、運用をすることにしました。
もともとは子どもたちの大切なお金であるため、安定的な運用を第一に考えました。そのためにも、かつて自分が勤しんだ株取引のように乱高下や暴落にさらしてはいけない。ネットも危なそうだ。そう思い、給与受取や住宅ローンを利用しているメインバンクで行員とじっくり話し合い、その銀行で投資信託を購入することにしました。
投資信託は為替の影響や動向が分かりにくい海外のものではなく、肌感覚で分かりやすい日経平均に連動を目指すものに決め、児童手当と同額の一人月1万円ずつで運用を始めました。
現在上の子どもは14歳、下の双子は11歳。年齢と同じ期間運用し、資金は順調に増えています。運用を始めてからアベノミクスがあり、コロナショックやトランプ関税ショックを経て、現在はサナエノミクスの真っただ中にいます。途中、利益が25%増えたためいったん利益確定し、再投資しています。現在は子ども一人につき2万円ずつに運用額を増やしました。増やした1万円分はS&P500に連動を目指す投資信託を選びました。
私自身がNISAを始めたのは、実は昨年からです。NISAでは日経平均への連動を目指す投資信託と、世界株式を対象とした投資信託に合計7万円ずつ運用しています。資金は夫と相談し、家計から出しています。相変わらず銀行の預金金利は微々たるものなので、最低限の普通預金以外は積極的にNISAで増やしていきたいと考えています。一番人気の投資信託を機械的に買っているだけですが、運用益は現在、プラス30%を超えました。
こうなると、子どもたちの投資信託は利益から20%の税金が引かれるのがとても惜しくなっています。かつてのジュニアNISAは仕組みが難解に思え、二の足を踏んでいるうちに制度が終了してしまいました。新たなこどもNISAが開始されるとのニュースを聞き、目下、情報収集に励んでいます。
約20年の投資歴を振り返り、近年の投資熱の盛り上がりを実感しています。投資に対する税金に優遇があるNISAは国からの応援制度と考え、しっかりと活用していきたいと思っています。子どものお金の運用に対しては、どんな時でも子どもたちの大切な未来のお金であることを忘れずに、3人が成人するその日まで堅実に増やしていきたいです。
