実はリスクが高い? eMAXIS Slim米国株式の落とし穴
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は信託報酬が低く実績リターンも十分で、また純資産総額の大きさを踏まえれば知名度も大きいでしょう。これらの要因から、今後も多くの人が投資すると考えられます。
ただしeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は単一国、単一資産に投資する銘柄であり、「地域の分散」や「資産の分散」は図られていません。「銘柄の分散」はなされていますが、リスクは比較的高めの銘柄といえます。
【組入上位10銘柄(2023年4月末時点)】
銘柄 | 比率 |
アップル | 7.0% |
マイクロソフト | 6.4% |
アマゾン・ドット・コム | 2.7% |
エヌビディア | 1.9% |
アルファベットA株(※1) | 1.8% |
バークシャー・ハサウェイ | 1.6% |
アルファベットC株(※1) | 1.6% |
メタ・プラットフォームズ(※2) | 1.5% |
エクソン・モービル | 1.4% |
ユナイテッドヘルス・グループ | 1.3% |
※1.グーグルの運営会社
※2.旧フェイスブック
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)への投資を否定するものではありませんが、過去の値動きなどをチェックし、リスクを理解した上で投資するようお勧めします。
【eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の概要】
銘柄 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信(※) |
ファンドのタイプ | 海外株式型 |
設定日 | 2018年7月 |
信託期間 | 無期限 |
決算日 | 4月25日 |
受渡期間 | 5営業日 |
販売手数料(最大、税込み) | なし |
信託報酬(全体、税込み) | 0.09372% |
信託報酬(販売会社、税込み) | 0.03586% |
信託財産留保額 | なし |
主な販売会社 | SBI証券 楽天証券 マネックス証券 |
※三菱UFJ国際投信は2023年10月に「三菱UFJアセットマネジメント」へ変更予定
執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。