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2014年6月5日、ソフトバンクグループからある画期的なロボットが発表されました。ロボットの名前は「Pepper(ペッパーくん)」、胸部のタブレットが特徴的で、私たちの顔や感情を認識する機能などから「感情を持つロボット」と大きな話題を集めました。現在では全国のソフトバンクショップやイオンモールなどに導入されていることから、目にしたことがある人も多いでしょう。

ペッパーくんの誕生から数年たち、ロボットは随分と身近な存在になりました。今日は私たちの周りで働くロボットたちに焦点を当ててみましょう。

活用が進むサービスロボットたち

目にする機会が多いロボットといえば、飲食店などで見られる配膳ロボットが代表的でしょう。

例えばすかいらーくホールディングスは、「ガスト」や「バーミヤン」などの店舗に猫をモチーフにした配膳ロボットを導入しています。同社によると、ロボットの導入でランチピーク時の回転率や従業員の負担が大きく改善され、顧客アンケートでも約9割が「大変満足」「満足」と回答しているようです。

すかいらーくホールディングスが採用した配膳ロボットは、中国のロボットメーカー「Pudu Robotics(プードゥ・ロボティクス)」の「BellaBot(ベラボット)」という製品です。メーカー希望小売価格は309万円(2023年5月11日時点)と自動車並みの価格帯ですが、人を雇うことを考えれば高いとはいえないかもしれません。すかいらーくホールディングスは2021年8月から2022年12月までにおよそ3000台を導入したとみられています。

ペッパーくんを開発したソフトバンクグループも、配膳ロボットとして「Servi(サービィ)」を2021年2月に販売開始し「かっぱ寿司」や「焼肉きんぐ」の一部の店舗で導入されました。開発したソフトバンクロボティクスによると、同社は業務用屋内サービスロボット企業として2022年に売上高が世界首位となったようです(Grand View Research調べ。複数のロボットが対象)。

これらのロボットが活躍しているのは飲食店に限りません。ベラボットは老人ホームやリゾート施設などにも導入されており、サービィも病院や結婚式場などで働いています。あなたの職場にロボットがやってくるのも近いかもしれません。