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6月4日は「虫ケア用品の日」です。日付が6(む)4(し)と読めること、また虫ケア用品に対する需要が高まる時期であることから、虫ケア用品大手のアース製薬が定めました。
害虫を弔う虫ケア用品メーカー
アース製薬は1892年創業され、1964年に現在の社名となりました。1973年に発売した「ごきぶりホイホイ」がヒットし、その後も「アースノーマット」や「アースジェット」など多くのロングセラー商品を世に送り出しています。アース製薬によると、国内虫ケア用品の市場シェアは56.3%(2022年12月期)に上っていることから、同社の製品に助けられている人も多いのではないでしょうか。
実はアース製薬は「虫供養」を行うことで知られています。同社の社員がハエやカなどの“遺影”の前で焼香し手を合わせる姿はよく報道されますが、多くの人には異様に映るでしょう。
しかし、アース製薬は虫供養を遊びで行っているわけではありません。同社の虫供養は、研究所がある兵庫県赤穂市の妙道寺で毎年12月に行われることが恒例となっており、その歴史は40年以上に上るとみられています。
アース製薬の虫ケア用品は、開発段階で多くの害虫を犠牲にしており、また消費者が使用すれば当然ながらさらに多くの命を奪うこととなります。いわばアース製薬は虫たちの犠牲の上に成り立っており、これを弔うことを目的に虫供養を行っているのです。
ちなみに、アース製薬は2017年に「殺虫剤」という呼称を「虫ケア用品」へと変更しています。同社は虫よけ剤といった殺虫を目的としない商品も提供しており、「虫を殺す」というより「人を守る」という考えから変更したと説明しています。