洗い出しのあとは、支出項目の「仕分け」。カテゴリーは3種類

もし黒字だとしても油断はできません、私たちは、あと10年、20年のうちに必ず「就労収入」を得ることが難しくなるので、その後のマイナスの収支を埋める必要があるからです。今後の収支改善のベースとなるように、支出項目を「浪費」「消費」「投資」に分けていきます。

浪費とは名前通り、価値のないお金の使い方です。使って後悔するようなお金の使い方は、真っ先に見直し対象です。ただ最初の段階ではジャッジせずに浪費したと思えば浪費のカテゴリーに分類します。片付けでいうところの断捨離です。もういらないと思ったものを手放していきます。

消費は、その値段同等の満足感が得られるものです。必要なものを妥当な金額で購入できれば消費です。必要なものなのか、そうじゃないのかの見極めをするのが目的です。適切な消費だと思っても、頻度が適切なのか、価格が適切なのかの評価は後にしますが、まずは自分に必要なものはなにかを見極めていく作業です。

投資とは、将来のために今お金を使うことです。お稽古事もそうでしょうし、健康のためと購入しているサプリもそうでしょう。まずは今の気持ちに忠実に投資だと思っている行動を確認していきます。投資はリターンを得ることが目的ですから、後にその評価は行っていきます。

家計管理の最初の段階では、貯まる体質にはなっていないので、まずは結果として残っている金額を確認します。連続して決まった金額が残っているのであれば、今後その金額を意識して積立額としますが、変動するのであれば最低額と最高額を出し分析します。支出が多かったのでお金が残らなかったのか、季節的なものなのか――今後は継続して一定額を積立に回したいのでまずは現状把握です。

ここまでは、モノを全部だして、必要なもの、不要なものの区別をする作業です。意外と時間がかかりそう、項目が多そうと思うかも知れませんが、お金の片付けはこれからが本番です。詳しくは次回以降でお伝えしていきます。