・「金持ちはみんなやっている」投資が日本の庶民に根付かない納得の理由

中国の武漢市で新型コロナウイルスが発生し、約3年が経過しました。世界経済は大きく混乱しましたが、ようやく正常化の兆しが見え始めています。

実はおよそ20年前にも世界的に流行した中国発の感染症がありました。感染症は「SARS(サーズ)」と呼ばれ、WHO(世界保健機関)は2003年3月12日に世界的警報(global alert)を発表します。

中国発のパンデミック「SARS」とは?

SARSとは「severe acute respiratory syndrome」の頭文字をとって付けられ、日本語では「重症急性呼吸器症候群」と呼ばれます。2002年11月に広東省仏山市で最初の感染者が発生し、その後世界中に感染が広がりました。終息が宣言されるまでに8000人以上が感染し、700を超える人が命を落としました。

【SARSを巡る主な時系列】

出所:国立感染症研究所 感染症情報センター SARS:「連続殺人犯」の年表

もっとも、これだけ深刻な被害を出したSARSも、感染者数や死亡者数は新型コロナウイルスに遠く及びません。新型コロナウイルスが、いかに強い感染力を持っているかがうかがえます。

【世界の感染者数と死亡者数の比較】

出所:厚生労働省「重症急性呼吸器症候群(SARS)関連情報」および厚生労働省「新型コロナウイルス感染症に係る世界の状況報告(更新101)」