株式投資は「レバレッジ効果」で利益を増幅

「日本株式会社」の利益を単純化して計算してみると、売上100万円マイナス変動費40万円マイナス固定費20万円で、税引き前利益が40万円。税率が30%だとして、税引き後利益は40万円の70%の28万円になります。

その翌年、日本国全体が2%成長し、売上が102万円になったとします。売上の増加とともに変動費も増えます。変動比率は40%ですから変動費は40.8万円となります。この年の利益は、売上102万円から変動費と固定費を引いた税引き前利益が41.2万円、税率は30%ですから、税引き後利益は28.84万円となります。

前年の利益が28万円でしたから、28.84-28=0.84万円分、1年間で利益が増えたことになります。これは前年の利益28万円の3%ちょうどにあたります(28×3%=0.84)。

つまり、売上が2%増えた時に、利益は3%増えることになります。売上が4%増だと、利益は6%増となります。

企業は負債(借り入れや社債)を利用して活動を行っているため、ちょうどテコ(英語でレバレッジ)が少ない力で大きな効果を生むように、売上増加以上の利益をもたらすことができます。

株式会社には、負債(他人から借りてきた資本なので他人資本とも言います)を活用することで、株主が出資した資本に対する利益率を高める仕組み(レバレッジ効果)が備えられています。