誰もが考えるべき老後の「生活設計」、年金を学びたい人にはこの1冊

今や人生100年、いや、人生100年だからこそ、誰もが老後のことを考える必要があるのです。20代や30代の皆さまにとって、老後のこと、年金のことは遠い将来の話、なかなか自分事として考えられないかもしれません。とは言え、20歳やお勤めになれば、皆さん、国民年金や厚生年金の加入者です。「年金の基本的なことは押さえておきたい」、そんなふうに思ったあなたに代わって、年金に関する本の売れ筋ランキングを検索してみました。

年金の本の売れ筋月間ランキング ※2 

1位 一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!
2位 頭のいい会社はなぜ、企業型確定拠出年金をはじめているのか
3位 60歳からの年金大改正で損しない本
4位 図解いちばん親切な年金の本
5位 図解わかる年金
6位 知らないと損する年金の真実
7位 よくわかる年金制度のあらまし
8位 新 得する年金
9位 図解わかる定年前後の手続きのすべて
10位 新・iDeCo完全ガイド 得する「じぶん年金」超入門!!

※2 hontoのホームページにて、「年金ランキング」で検索した結果(2022/8/25 14:55時点)、スペースの関係上、書籍名は一部省略。

う~ん、私も何冊か読んだことがありますし、参考になる本もたくさんあります。でも、でもですよ!? こんなふうにタイトルを並べると、わかりにくいから「わかる」を求め、「損する」こと「得する」こと……人はやっぱりそれが気になるようですね。いまだ年金への不信感は拭いきれてない、そんなことを改めて感じた次第です※3。

※3 ちなみに「年金不信」については、こちら『「今後、年金は“元”が取れなくなるのでは…」と言う人に、プロが伝えたい「ある試算」』で検証しています。ぜひあわせてご覧ください。

あとはそうですね~、タイトルには「老後の…」や「60歳からの…」、そして「定年前後の…」 なんてのもありますね。売れ筋ランキングとは言っても、20代や30代の皆さまは、なかなか手に取らない本かもしれない、そんなふうに思いましたので、私からは、20代や30代で年金のことを学びたい人にお薦めの1冊紹介しましょう。

「35歳から創る自分の年金」
是枝俊悟 著・日本経済新聞出版社

この本の特徴は、35歳の立場で年金のことを語っている点。20代の皆さまにとっても、「老後」や「60歳」の大先輩ではなく、一番身近な先輩の話で、自分事として年金のことを考えるきっかけになるでしょう。そして、筆者の「年金はもらうものではなく、『創る』もの」という指摘には、私も強く共感しました。年齢を問わず、多くの皆さまに知ってほしい考え方ですね。