放置したままの預金や年金資産も見直す

また、金融資産に関しても、放置していないものがないか見直してみたい。「貯蓄から投資へ」というフレーズは批判をもって受け止められたように思えるが、「貯蓄から」と言っている通り、この言葉の本意は本来貯蓄に眠りっぱなしの資産を動かそうというもの。貯蓄も出来ない人に、なけなしのお金でリスクの高い投資をしなさいと言っているわけではない。

定期預金に入れっぱなしですぐには使わないお金は、低リスクの投資を検討してもよいかもしれないし、すでに企業型DCやiDeCoを始めている人は、新しい投資に手を出す前に、まずは非課税枠で投資の見直しをするほうが健全だ。

本来は「今持っているものでなんとかできないか?」と考えるのが、生活防衛の第一歩。資産の洗い直しを含め、まずは生活全体のデトックスから、家計見直しを始めてみてはいかがだろうか。