ポイ活やまとめ買いはおトク? 生活防衛術の落とし穴

この物価高の背景にあるのは、やはり原料やエネルギーの高騰。もともと世界的に小麦や大豆などの原料が値上がり基調にあり、石油価格も上がっていた。さらにウクライナ危機によりエネルギー供給が不安定に。日本の場合は約24年ぶりの極端な円安が、さらに原油と輸入原料の値上げに追い打ちをかけている。

一般市民としては給料を上げてほしいところだが、そんなに簡単には所得は上がらない。岸田内閣は賃上げも経済戦略の中で掲げてはいるが、すぐに実施するのは難しそうだ。だとすれば、しばらくは節約などで工夫していくしかない。

節約の定番としては、プライベートブランドなど価格の安いものを工夫して購入・セール品を利用・サブスクリプション(定額払いの契約)を見直す・買い物の回数を減らす、などがある。また、ポイントを貯める「ポイ活」なども盛んにおこなわれている。しかし、これらの節約術も、やりようによってはマイナスになることもある。

例えば、安売りの物を買おうとしてスーパーに行くと、つい余計なものまで買ってしまうことがある。実はネットスーパーなどで買うものを決めて購入したほうが、配送手数料を加味しても節約になる場合もある。時間がなく、家族の構成員が少ない世帯なら、食材配達サービスの定期便を使った方が、かえって無駄がなく節約できることも。安売りの店を回って疲れてしまい、仕事や育児に支障が出るようでは、長い目で見てトクにはならない。

また、ポイントサービスなども何十種類も加入してしまうと、自分で管理しきれなくなる。ポイント倍増日に欲しくないものを買うなど、無駄遣いにつながることも多い。節約術の本にはよく書いてあることだが、節約に成功した人のノウハウの1つに「ポイントカードを持たない」というものがあるほどだ。「ポイ活」にはまってしまい、買い物点数が増えてしまったら本末転倒だ。