リスク・リターン選考タイプは、値動きが気になり情報の確認頻度が高くなる傾向に

最後に、投資情報の確認頻度についても触れておきましょう。

まずリスク・リターンをどれぐらい許容可能かという選好度で見ると、1855あるサンプル数は次のように分かれます。

リスクゼロを最優先・・・・・・213
低リスク低リターン・・・・・・320
中庸・・・・・・721
ある程度のリスクを許容・・・・・・478
積極的にリスクをとる・・・・・・123

上記のうちどれを選ぶかと言われれば、大半の人がどちらでもない「中庸」を取るのは想像に難くないところです。

このリスク・リターンの選好度で「中庸」以上のリスク・リターンを取る人は、投資情報の確認頻度が高く、「ほぼ毎日」と答えた人は、「中庸」が25.2%、「ある程度のリスクを許容」が47.7%、「積極的にリスクをとる」が61.8%となりました。高いリスクを取るほど値動きが気になりやすいということです。

ただ、これには一長一短があります。値動きが気になって毎日のように情報をチェックすると、ほんのわずかな値上がりで利益確定を、逆にわずかな値下がりで損切りをしたくなるというバイアスがかかる恐れがあります。それを繰り返していたら、いつまで経ってもリターンの最大化は望めませんし、保有期間がどんどん短期化してしまいます。

長期的な視点で資産形成を行うのであれば、むしろ投資情報を頻繁に確認することは、避けた方が良いのかも知れません。