自分のロールモデルを見つける意味合い

そんな思いで50代半ば過ぎから、さまざまな人生を選択した人たちを取材してきました。たとえば大手広告代理店を辞め、地域おこしアドバイザーになられた人にお会いしたときは、夢中になってやりがいを語られる姿に接して、どのように内面の葛藤を乗り越えて、地域での充実した生活に辿り着かれたのだろうか? と思わず身を乗り出して聞き入りました。

また、大手消費財メーカーから60歳でNPO法人に在籍出向された方は、自ら飛び込んだNPOと企業風土の違いに悩み苦しみながら、NPOでの自らの役割を主体的に見出し、今ではNPOと企業との懸け橋になりたいと熱く意気込みを語られました。どのような背景が、この方のチャレンジを支えているのだろうか? と深く考えました。

今回の執筆の動機は、そうして出会った「自律した職業人」からシャワーのようにいただいた「ためになる話」を、自分と同じようにこれからのキャリアや生きがいを模索している人、あるいはもしかすれば、迷っていることにも気づいていない同世代の仲間に伝えたい、キャリア後半期の人生を考える参考にしてもらいたいという純粋な気持ちから筆をとったものです。

定年後研究所では、ミドルシニアの「自走人生」をデザインすることを目指しています。会社だけに依存した会社人生ではなく、自らの意志で人生を切り拓いていく「自走人生」が、キャリア後半期の充実に繋がると考えているからです。

紹介するのはさまざまな人生の経験を経て、後半生の生き方を選択し、イキイキと自走人生を歩まれている24人の人たちです。その人たちは既に定年NEXT時代を体現されている方々です。

 

定年NEXT 「繋ぐシニア」24人のロールモデルに学ぶ

 

池口武志著
発行所 廣済堂出版
定価 1000円+税