5月のダウ平均株価

ダウは米国主要業種を代表する30銘柄で構成された指数です。

5月20日までに8週連続マイナスとなり、これほどの長期間下落が続いたのは実に1932年以来とのことで、現役の投資家にとっては誰もが未経験の相場環境となりました。構成銘柄の中ではシェブロン、エクソンモービルなどのエネルギー関連銘柄の株価が上昇し、その他にはジョンソン・エンド・ジョンソンやコカ・コーラなどが下落相場の中でもほぼ横ばいで推移し、リスクヘッジ銘柄として資金が集まりました。

・ダウ平均株価  32990.12ドル(5月31日時点)

5月のS&P500

S&P500は米国の証券取引所に上場する企業の中で代表的な500社を組み入れて構成された株価指数です。米国経済の現在地を最も正確に表した数字といえるでしょう。

5月20日までに7週連続マイナスとなり、2001年以来の長期下落局面となりました。低調なマーケットの中ではヘルスケア、バイオ、エネルギーなどのセクターの株価が上昇し、現在、米国経済における深刻な高インフレ問題の影響を受けにくいセクターに資金が集まりました。

・S&P500 4132.15ポイント(5月31日時点)

5月のナスダック

ナスダックは主にハイテクセクターやネット企業の動向を知る重要な指標です。GAFAMを中心に米国経済を牽引するテクノロジー企業が組み入れられています。

ナスダックもS&P500と同じく5月20日の終値で7週連続マイナスとなり、これは2001年のドットコム・バブル以来最長となりました。またこの日で2021年11月の最高値から27%も下がることとなりました。また構成銘柄の中では半導体大手エヌビディアが5月25日に発表した5-7月の売上高見通しが予想を下回り、株価が急落しました。「エヌビディア・ショック」とも呼ばれる今回の出来事は、今後のナスダックの指数にとって重荷になる可能性が懸念されています。

・ナスダック 12081.39ポイント(5月31日時点)