大事なのは出口戦略
投資信託は現預金ではない以上、売却して初めて利益が確定し、資産が増やせたことになります。積立投資を続ける中で、いつ売却するかが悩ましいところです。つみたてNISAの投資を始めて20年経つと課税口座に移ります。非課税期間中の利益分には課税はされませんが、課税口座に移ってからの利益については売却すると課税(税率20.315%)されることにもなります。
投資信託を一度にまとめて売却して、その後に値上がりすることもあります。逆に売却を考えている最中に基準価額が暴落することもあり、その後売却しにくくなることもあるでしょう。そういった中で、手堅く運用益を確保したいのであれば、売却時期についても分散させることがより確実な方法ではないでしょうか。
もちろん、将来まとまった資金が必要なライフイベントを控えた際、利益が出ているうちに、ある程度まとめて売却するのも1つの方法です。また、積立投資は長期であればあるほど効果が大きい投資方法ですので、課税口座に移っても引き続き積立投資をしたいのであれば、さらに継続して資産を増やすのもよいでしょう。
以上のことを踏まえ、これから積立投資への一歩を踏み出し、将来「積立投資をしておいてよかった」と言えるようになれれば理想ですね。