相談者のプロフィールとお金データ

【富山裕子さん(仮名)プロフィール】
・年齢:37歳
・都道府県:東京都
・家族構成:都内で一人暮らし
・職業:会社員(IT系)

【寄せられたお悩み】
「もう10年近く前のことです。勤めていた会社での無理がたたって、体を壊して退職しました。その際、“保険料免除制度 ”なるものを知り、半年の静養期間と社会復帰としてアルバイトをした1年は申請を行って全額免除でした(そして、その後社員として、就職しました)。
年金保険料納付の全額免除を受けた1年半は私の老後に影を落とすのでしょうか? 多分、全額免除された分はまだ10年経ってないので追納できそうですが、追納はしたほうがいいのか、はたまた、追納したらそこそこキャッシュが出ていくので(押し入れから出てきた通知によると30万円近く!)、追納はしないで、むしろそのお金でさらに貯蓄&投資(個別株や投信)を頑張って手元でお金を貯めるべきか、迷っています。
 退職により 20代で一度貯金を使い果たし、資産額が人より低いことに、内心コンプレックスがあります」

【お悩みの論点】
①約10年前の18ヶ月分の全額免除…このまま手を打たないのはまずいのか?
②逆に追納しないで、手元の資産運用(投信や株)を頑張ったほうが得策だったりするか?

富山さんの年金加入状況

・大学時代(20歳以降の期間は27カ月)~2012年6月:年金を納めていた

・29歳頃の2012年7月~2013年12月の18カ月):申請免除により、保険料は全額免除 ※追納はしていない


その後、就職し厚生年金に加入。今に続く。

資産状況や月々の収支内訳

金融資産額:340万円

内訳

預金:120万円
投資信託:90万円(つみたてNISAにて、S&P500インデックス投信を運用)
個別株:130万円(日本株、米国株計13銘柄ほど)

 

収支内訳
収支
<収入>
・毎月の手取り収入: 32万円
・手取りの年収:450万円


・毎月の支出:32万円

<支出内訳>
住居費10万円、水道光熱費1万円、食費3万円、交通費1万円、通信費1万円、趣味2万円、交際費1万円、貯金5万円、つみたてNISA3万3333円、その他(主に服飾費や化粧品など)4万円

過去、免除を受けた国民年金保険料を納めるか迷っていらっしゃる富山さん。将来の公的年金の受給への影響も気になるとのこと。今回は保険料の追納の意味、公的年金の役割、貯蓄や投資との違いについて解説できればと思います。