12月19日は旅行大手「エイチ・アイ・エス(以下HIS)」の創業日です。旅行商品の販売や「ハウステンボス」の運営で知られますが、実はロボット事業など7つの事業を多角展開しています。
本記事でHISの「ハウステンボスの再建」と「7つの事業」をチェックしましょう。またHISは新型コロナウイルスの影響で苦戦が続いていますが、その「最新決算情報」もご紹介します。
創業は1980年。「ハウステンボス」の再建で有名に
HISは1980年、澤田秀雄(さわだ・ひでお)氏によって設立されました。澤田氏は「外為どっとコム」や「エイチ・エス証券」を傘下に持つ「澤田ホールディングス」の会長としても有名ですね。
設立当初は「インターナショナルツアーズ」という社名でしたが、1990年に現在のHISとなります。祖業の旅行商品の販売に加え、1996年からホテルや航空会社の運営も開始しました。
【HISの沿革】
HISの代表的な実績といえば「ハウステンボス」の再生でしょう。今でこそ全国的なテーマパークになりましたが、HIS参入前は経営難に陥っていました。事実、2003年2月には会社更生法を申し立て、事実上の破綻を経験しています。その後再建を図りますが、2008年のリーマンショックの影響もあり改善に至りませんでした。
しかしハウステンボスは2010年2月、HISグループとなり躍進します。2011年4月に人気アニメ『ONE PIECE』をモチーフにした「サウザンド・サニー号クルーズ」を展開し、同年9月期に開業以来初の営業黒字を達成します。
2013年11月には世界最多クラスの電球を使用した「光の王国」をスタートさせ、翌月には初の場外イベントとして「大阪城3Dマッピングスーパーイルミネーション」を成功させました。今日では旅行に次ぐHIS第2の収益源となっています。