2022年はオリックスが日本一になる…?
「中嶋イリュージョン」によりリーグ優勝を果たしたオリックスは来季、平均年俸額12球団最下位から脱出することが予想される。なぜなら、圧倒的な投球で沢村賞を獲得した山本由伸投手や、2年連続の首位打者を獲得した吉田正尚選手、4番に定着して本塁打王を獲得した杉本裕太郎選手など、チームを支えた主力選手を中心に大幅な年俸アップが見込まれるからだ。
個人的には、平均年俸額12球団最下位という地位で、ぜひ日本一になってほしかった。リーグ優勝でも十分すぎるほど立派だが、下馬評を覆す快進撃で頂点にまで上り詰める“下剋上”がぜひ見たかった。年俸上位のチームが優勝しても、何となく「まあ、そうだよね」といった雰囲気になってしまうし、年俸が低いからこそ、選手の頑張りや努力が際立って応援したくなる。
でも、だからといって大方の予想に反し、球団フロントの「マジック」や「イリュージョン」によって来季も平均年俸額12球団最下位なんて事態にはならないでほしい。それでは選手たちがあまりにかわいそうである。報いるべきはきちんと報いてあげて、来季こそは悲願の日本一をつかみ取ってほしい。
来季はオリックスが日本一になる。そんな未来を予感せずにはいられない理由がある。仰木監督が率いてリーグ優勝した1995年、オリックスは日本シリーズに敗れて日本一を逃した。その時の対戦相手が、故野村克也氏が率いるヤクルトだった。今季と状況は似通っている。
翌年、オリックスは見事日本一を勝ち取った。
「年俸」に着目すると、今季のオリックスの健闘ぶりが浮き彫りになった。このように、チームや選手のお金事情に目を向けてみるのも、プロ野球の楽しみ方のひとつかもしれない。
ちなみにオリックスは日本一になった翌年の1997年シーズン、平均年俸額が巨人に次いで12球団2位になっている。2022年シーズンこそは日本一に輝き、そして、平均年俸額も12球団トップになることを願ってやまない。
執筆/東大路左京
貯蓄0円生活を長年続けていたが結婚を機に資産形成に関心を持つようになり、現在つみたてNISAとiDeCoを中心に投資信託で着実に資産を築いている。大のヤクルトスワローズファン。ジャンルを問わずさまざまな媒体で執筆活動中。