投資信託ってどんな仕組み?をおさらい

投資信託は、投資家から集めた資金を元に運用のプロが運用を行い、運用結果に基づいて、投資家に投資額に応じた運用結果を分配する金融商品です。取引の単位は口数になり、投資信託を何口購入するかによって、投資する額や分配金を受ける額も異なります。投資先は、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券など多岐にわたります。

個々の株式に投資すると、その企業の業績などにより、株価が暴落することもあり、その場合大きな損失を被ることがありますが、投資信託では1つの商品(ファンド)で複数の企業に投資することで、そのリスクを分散できます。

個別の株式に投資する場合、株価がその価値を表すのに対し、投資信託は基準価額(ファンドごとに「純資産総額※2÷保有者の総口数」で計算)を用います。この基準価額は日々変動します。基準価額が高くなって売却すれば、利益が得られることになり、売却益と言います。

さらに、少額投資非課税制度(NISA)を活用し年間120万円までの範囲で購入すれば、5年間、この売却益についても非課税となります※3。反対に低くなって売却すると損失に繋がり、元本割れ(=売却損)となります。

ファンドごとに1万口あたりの基準価額が公表されています。投資信託での投資にあたっては、その動きについて日々確認が必要です。ただし、その日の基準価額の公表はその日の投資信託の取引の申込締切後であるため、購入時や売却時は、当日の基準価額がわからないまま取引をすることになります(ブラインド方式と言います)。

※2 純資産総額は 「運用している株式・債券等の時価評価額の総額+利息・配当金等のその他の収入-運用費用等」で計算。

※3 2024年より一般NISAは非課税枠が2階建ての新しいNISAとなります。