複数のファンドを併せ持つことで、分散に分散を重ねる

すでにファンドそのものも「分散」が効いているものだとご理解いただけたと思います。

それでも、1つのファンドに多くの資金で集中投資するのは、やはりリスクにもなりえます。以前浅田さんがニュースでご覧になったように、退職金などまとまった大きなお金を特定のファンドに投資し、その基準価額が大幅に下落すると、大きな損失を被ることもあります。

さらに、投資にあたって浅田さんは今後想定される教育費の支出とのバランスを考えたいとのこと。現在の預貯金2000万円から投資するのは勇気が要るでしょう。

しかし、投資信託は少額から(証券会社によっては100円から)でも購入することができます。毎月の預貯金(月12万円)から今後投資に回すのでしたら、月5~6万円程度から始められて、複数のファンドに分散させて購入すると安全性が高まるかと考えられます。その中で、ハイリスク・ハイリターンが良ければ外国株式のファンドを中心に、そうでない場合は国内債券のファンドを中心に購入してはいかがでしょうか。

ご自身でそうしたファンドの組み合わせを考えるのも投資の醍醐味ではあるものの、もし不安ならば複数の資産が1本に組み入れられたバランスファンドという選択肢があることも申し添えておきます。

あとは、将来のお子様の教育費の支出状況(進学先は国公立か私立か、部活や学習塾、習い事の費用はいくらかなど)も見たりしながら柔軟にお決めになられるのがよろしいでしょう。