SNSアカウントは悪質業者なのか?

そもそもまともな金融業者はTwitterなどの個人SNSアカウントを使ってツールを売りません。きちんと金融庁の登録番号を開示して、会社名を背負ってまともなビジネスを展開しています。

さらに、ネットで配られることのある「無料ツール」にも危険があります。一部の金融業者はアフィリエイターなどに自動売買ツールを無料で配布させ「紹介された人が負けた金額の一部」をアフィリエイターへの報酬にあて、残りは全額金融業者の利益にしています。つまり無料の自動売買ツールは「使った人が負ける前提のツール」ということになります。

非常に悪質なパターンなので、絶対に正体不明のSNSアカウントからツールをもらわないようにしましょう。

このような非常に悪質な無料配布にしろ、先ほどの田村さんのようなケースにしろ、こうした業者に遭った場合、相手を突きとめることできたら返金請求もできる可能性がありますが、高額な弁護士費用がかかってしまううえ、確実ではありません。泣き寝入りする方も多いのが現実です。

そもそも「絶対稼げる」なら他人に売らない

冷静に考えてみていただきたいのですが、本当に「絶対儲かるFX自動売買ツール」があれば、人に売らずに自分で使いますよね?

一般人が100万円の資金で30万円増やせるツールなら、1億円あるお金持ちは3000万円増やせます。10億円の資金のある金融業者であれば、自社で運用すれば3億円を何もしなくても稼げます。100億円なら30億円の増加となり、もはや営業をやめて良いレベルになるでしょう。

なぜわざわざ労力を割き、数十万円の単価で他人へ売る必要があるのでしょうか?

こういった不合理を考えても、自動売買ツールでは「儲からない」ことが明らかです。

SNSで個人が売っているツールは言わずもがな、金融業者が売っている自動売買ツールもお勧めではありません。どうしても使いたい方は「損をする危険があること」を認識した上で、自己責任において利用しましょう。