加納さん(仮名、20代男性)は地方で働く会社員。生活に困ってはいないものの貯金をするほどの余裕はありませんでした。ある日、加納さんは交通事故に遭ってしまいます。幸い大ケガはせずに済みましたが、通院治療が必要となって半年以上通院することに。

通院が終わると保険会社同士で示談交渉が行われ、加納さんは慰謝料を含めて100万円以上を手にしました。これに驚いた加納さんは、味を占めて今度は自ら交通事故に巻き込まれて保険金を請求しようと考えます。

2回目、そして3回目と計画通りに事は運び、加納さんはまとまった金額を手に入れることができました。すっかり交通事故で保険金を得る行為に依存するようになった加納さんは、4回目の事故を起こします。

ところが、4回目の事故では保険会社から保険金の支払いを拒否されてしまい……。

●どうやって大金を受け取った? その手口とは
※前編【「保険金で稼げる」交通事故を故意に起こして数百万円…驚きの手口】からの続き

会社での立場も危うくなる

休業損害が出ないので、会社を休んで減給となればその分の損失が発生します。また今まで度重なる交通事故によって会社を休み続けたので、人事評価もすっかり落ちてしまいました。加納さんは会社や同僚による信頼も失い、昇進のチャンスなども失ってしまったのです。ボーナスはもちろん最低額でした。

4回目の交通事故に関しては、加納さんは完全に計画に失敗してしまったといえるでしょう。その後は加納さん自身も恐ろしくなり、交通事故をわざと起こすのはやめました。