今の50代は、老齢基礎年金の見込額が満額にならない人が多い

参加者
私もそうなんですが、大学卒業後に今の会社に就職して以来、転職も退職もしていないのに、老齢基礎年金が満額じゃないんですね。支払い対象期間全てで保険料を納付した場合の「満額」は、たしか78万円くらいだったと思うのですが……。

講師
おっしゃる通りですね。
私の場合、計算してみると老齢基礎年金の見込額は444月分*でした。満額の480月に36月分足りないですね。理由は、私が学生の頃は国民年金への加入義務がなかった(加入は任意だった)ので、20歳から23歳までの3年間は、保険料の納付をしていなかったからです。

*723,073円 ≒ 781,700円(2020(令和2)年度の老齢基礎年金満額) × 444月 ÷ 480月

参加者
私も、学生時代は国民年金の保険料を払っていた記憶はないですね。息子や娘が成人したとき、国民年金の書類が届いて「時代は変わったなぁ~」と思った記憶はありますが(苦笑)。

講師
20歳以上の学生について、国民年金が任意加入でなくなったのは1991(平成3)年4月ですから、今、50代の方で老齢基礎年金の見込額が満額になっている人は珍しいと思いますよ。

参加者
へぇ~、50代だと皆さん、似たり寄ったりなんですね。でも、やっぱり気になるのは「経過的加算額」ってやつですね。
私も同じくらいの金額がねんきん定期便に載っていますけど、この金額はどんな風に計算されるのでしょうか?