全体を見て:アセットマネジメントOneのファンドが人気

同じ「みずほフィナンシャルグループ」のアセットマネジメントOneのファンドが10位中6つを占めている。R&I発行の「ファンド情報」が実施している投資信託販売会社における満足度調査においても、アセットマネジメントOneは国内株投信の運用能力でトップの評価を得ている。

そして、アセットマネジメントOneのファンドの中でも、ローバルESGハイクオリティ成長株式ファンドの人気は高い。みずほ証券の3月販売金額では2位にランクインした。同ファンドは2月9日に純資産総額が1兆円を突破した。

ESG(環境・社会・企業統治)への関心が、機関投資家だけでなく個人投資家にも広まっているので、4月以降も同ファンドへの資金流入は続くだろう。

ここに注目:5,000億円を集めたバランスファンド「投資のソムリエ」がランクイン

6位の投資のソムリエに注目したい。同ファンドはアセットマネジメントOneが運用するバランスファンドだ。4月2日に純資産総額は5,000億円を突破し、バランスファンドの中でも注目を浴びている。

同ファンドは、モーニングスターの「Fund of the year 2020」で「安定資産(債券・バランス安定)型部門」で最優秀ファンド賞も受賞。国内・先進国・新興国の債券と株式、および国内・先進国のREITの8資産に分散投資し「大きく負けない運用」を目指すファンドだ。

2020年のトータルリターンは4.36%となり、モーニングスターの類似ファンドで上位12%(143本中17位)となった。とくにコロナショックで株式市場が大きく下落した2020年3月の月次リターンが0.13%となり、多くのファンドがマイナスになる中でプラスリターンを確保したことで、投資家の関心を集めるようになったのだ。

モーニングスターによると、バランス型ファンドは3月に837億円の資金流入となり、6カ月ぶりに流入超過となった。バランスファンドの人気が高まりつつある中、4月はさらに順位を上げるかどうかに注目している。