2021年3月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」の概要

みずほ証券の3月販売ランキング1位は、グローバル・プロスペクティブ・ファンドだった。同ファンドは世界の上場株式の中から「破壊的イノベーション」を起こし得る企業の株式を対象にして投資している。

2021年3月末の過去1年間の累積リターンは156.90%に達した。組入銘柄トップはテスラ(2021年1月末時点で8.8%)で、同社の株価が2020年に8倍にもなるなど好調だった。

モーニングスターの集計によると、グローバル・プロスペクティブ・ファンドは、国内公募追加型株式投資(ETF除く)の中で3月の純資金流入トップ(602億円)となっており、みずほ証券の販売金額はそれを裏付けるものとなっている。

ただ、2月から3月にかけては米長期金利上昇から、ハイテク株が大きく下がった。組入銘柄トップのテスラも900ドル前後から600ドルを割り込む水準にまで下落。同ファンドの基準価額も2月15日につけた最高値30,883円から、3月上旬にかけて一時8,500円超(27.7%)の下げとなった。

しかし、基準価額の下落を買いのチャンスとみた投資家が、同ファンドの買い増し、もしくは新規での購入に踏み切ったと考えられる。4月9日時点でみると純資産総額は1兆円を超えており、今月も資金流入が続くかどうかに注目だ。