まとめ:単身世帯に二極化の傾向あり。そして、金融資産のある世帯ほど“長期目線”である

今回は、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」令和2年版のデータを分析してみました。単身世帯の保有金融資産の中央値が50万円で、全体の4割弱が金融資産を持たない世帯であることに驚き、正直なところ不安を感じたのも事実です。

また、金融資産のある世帯ほど将来を具体的にイメージしてお金の準備を始めていますが、金融資産を持たない層は、生活設計に関心を持たず、目の前の生活だけを見ている傾向があります。つまり、金融資産のある世帯ほど“長期目線”と言えます。

この調査の目的とも通じますが、学校教育等でお金の基礎知識や生活設計の大切さを普及していくこと、病気や失業などのリスクにも耐えられるだけの金融資産を持つ人を増やしていくことがとても重要だと感じる調査結果でした。

参照データ 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」令和2年(2020年) https://www.shiruporuto.jp/public/emergency/illness/yoron/tanshin/2020/20bunruit001.html