給与明細は全項目に目を通そう!給付内容も併せて把握を
一般的に会社に入社した人が給与明細を手にすると、最後に載っている「手取り金額」のところしか見ないケースが多いようです。そしてこれは新入社員だけではなく、相当なベテラン社員ですらそうです。
しかしながら、税金はもちろんのこと、社会保険料のところについてもしっかり見ておく必要があります。医療保険も厚生年金保険も給与明細に載っているのはあくまでも自己負担の分であり、同じ金額を会社が負担しているということも知っておくべきです。
そしてさらに重要なのは、そうした社会保険料をいくら負担しているのかを知るだけではなく、いざというときに一体どんな給付があるのかを知っておくことの方が大切です。保険についてはあらためて別の機会にお話をしますが、我々が人生で困った時の保険は公的な社会保険でほぼその全てをまかなうことができます。さらに会社が提供している様々なフリンジベネフィットも実に多くのメリットがあるのです。そうした制度の内容を知らずに使っていないというのはもったいない話です。そういう内容を知らずに無駄な保険に入るというのは最大のお金の無駄と言って良いでしょう。
会社に入社すると福利厚生ガイドのようなパンフレットが配られることがあります。ところが多くの人はせいぜい「契約保養所」のところぐらいしか見ることがないようです。ところが困った時に本当に役に立つことが実はたくさん書いてあるのです。病気や出産、長期休養といった際に一体どのような補助が受けられる制度があるのか? そしてその金額は一体いくらぐらいなのか? それらをしっかりと理解しておくことは、とても重要です。
給料をもらい始めたら、まずはその中身、明細にどのような意味があるのかをしっかりと把握しておくことが必要でしょう。