補正予算の成立は株価の上昇を促す傾向に
例えば阪神・淡路大震災(1995年1月)のときは、復興の援助を目的とした補正予算の成立が株価に影響を与えたといわれている。実際に1995年度第1次補正予算(5月)、第2次補正予算(10月)の成立にかけて、日経平均株価は本格的に上昇していった 。
2020年を振り返ると、5月27日に第2次補正予算案が閣議決定された影響もあり、翌5月28日の日経平均株価は、2月27日以来3カ月ぶりの高値となった 。また米バイデン大統領の当確報道(11月)から上昇傾向にあった日経平均株価 は、2021年1月末の第3次補正予算の成立に向け、勢いそのままに上昇。2月15日には3万円台まで回復し、30年半ぶりの高値を記録した 。
もちろん株価が上昇する背景には、日本銀行のETF買いや大統領選挙の結果など、さまざまな要因がある。そんな中、その要因の一つとして補正予算が成立する時期をニュースで確認しておくことが、相場の動きを読むヒントとなることは過去の経緯からも明らかだといえるだろう。