相談者のプロフィールとお金データ

【山本佳代子さん(仮名)プロフィール】 40歳、専業主婦。会社員の夫(45歳)、子供(12歳、春から中学に進学)の3人で暮らす。長野県在住。義実家とは別居している。
【寄せられたお悩み】 「義父が81歳で他界し、義実家の住宅ローンが親子リレーローン※のため、夫がローンの残債を引き継ぐことになりました。親子リレーローンのことは聞いていましたが、それについて我が家の問題と思っておらず、ローンについて何もして来ませんでした。月々約5万円×返済期間5年(計約300万円)ほどのローンが突如降りかかってきました。 ゆくゆく義実家に引っ越すことも考えていますが、子どもに転校をさせなければならないので、精神的な負担があることを思うと今すぐに義実家に引っ越しというよりも、いったん現状の暮らしを維持したままローンを返済していこうと思っています(子供が高校入学くらいまでを想定)。 生活費を切り詰めればローンは払ってはいけそうですが、そろそろ子どもにもお金が掛かる、私たち夫婦の老後資金も準備しなくてはいけない……と考えると不安です。 パートに出るのも良いのかもしれませんが、長年専業主婦のため、今ひとつ踏み出せないでいます」 ※編集部注:住居への1つのローンに対し、親から子へ返済を引き継ぐ方法。なお住宅金融支援機構の団体信用生命保険は、親子リレーローンの場合に親が加入することができるものの、保障は80歳の誕生日の月の末日。義父がなくなったのは81歳、保証期間が過ぎていたため、債務が残った。
【お悩みの論点】 ①親子リレーローンによって、突如月5万円のローン返済発生! どうお金を捻出すればいい? ②そんな中で、教育資金&自分たち夫婦の老後資金も貯蓄しなくてはいけない。どうしたら?

資産状況や月々の収支内訳

【資産状況】 世帯の金融資産額:250万円
内訳 預貯金:250万円
【収支】 <収入> ・世帯の毎月の手取り収入:30万円 ・手取りの年収:460万円(ボーナス100万円込み) <支出> ・毎月の出費:30万円(詳細以下)

突然降りかかった「親子ローン」に困惑されているとのこと。また、山本さんのお子さんは来春、中学生になられます。これから教育費が掛かってきますね。それに加えて、山本さんたちご自身の老後資金の準備も必要になってきます。一つずつ整理していきましょう。