学び直しが遅くなるなら、つみたてNISAを厚くしておこう

1~5年後の学び直しを希望されている鈴木さんですが、仮に事情が変わって、鈴木さんの進学が10年後になった場合の話もしておきましょう。その場合、修了するのは41歳になります。

学び直しのための費用は十分出来ますが、反対に老後資金が寂しくなります。ボーナス60万円を学費用に残し、月々2万円をつみたてNISAで、月々1万円をiDeCoというような割合で、早めに運用を始めておきましょう。

つみたてNISAは、いつでも現金化する事が出来ます。不測の事態に対応するためにも、つみたてNISAの割合を多くしておきます。

学び直しの間に無収入になる場合、国民年金の免除申請をすることが考えられます。免除の場合はiDeCoの加入資格がないため掛金を拠出できなくなることも頭に入れておいてください。

学び直しの後、仕事を再開し免除がなくなれば、iDeCoの掛金を拠出も再開できます。この辺りからiDeCoの割合を多くすると良いでしょう。

iDeCoは掛金全額所得控除です。自分が老後使うために老後口座に移しただけで掛金が所得控除になるため、たくさん掛けたいところですが、60歳まで引き出せません。もし、途中で拠出がつらい時は、最低金額の5000円まで減額して続けると加入期間を延ばすことが出来ます。拠出を停止する事もできますが、その期間は加入期間には入りません。
 

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今は「結婚しない」と決められている鈴木さんですが、この先ずっとそうなのかは分かりません。結婚することになるかもしれませんし、お子さんを持たれるかもしれません。長い人生、何があるか分かりません。臨機応変に対応できるよう、余裕を持って計画すると良いですね。夢が叶うことを応援しています。

以下、鈴木さんや“学び直し”を考える方に役立ちそうなリンクをまとめました。ご参考になさってください。

●文部科学省 大学院学生に対する主な経済的支援(フェローシップ、奨学金など) https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/attach/1335469.htm ●文部科学省 私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/1412031_00001.htm ●文部科学省 国立大学の授業料について https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/__icsFiles/afieldfile/2016/03/04/1367834_01_1.pdf