3位グローバルSDGs株式ファンド

三井住友DSアセットマネジメント

ファンドの特徴

・「持続可能な開発目標(SDGs)」17項目を銘柄選定に活用
・SDGs達成への貢献が期待される企業の株式に投資

「SDGs、ESGは世界共通の問題であり、業種を問わず幅広く企業において避けて通れないテーマだろう」(50代・銀行) 「人生100年時代という前提で、長期保有を提案しやすい」(30代・銀行) 「運用成果を考えると、SDGs関連は必ずしも良いとは言えないかもしれないが、大きなテーマとしてウォッチしていきたい」(50代・銀行)

貧困・飢餓の撲滅や環境問題、社会構造の改善など、国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」への貢献が期待位される企業に投資するファンド。一般的に、こうした社会貢献性と株価の直接的な関連性は高くないと言われているが、SDGsそのものへの注目度とともに、投資そのものが社会貢献につながるといった視点から注目ファンドに挙げる意見もあった。

2位Oneフォーカス(次世代通信/ロボット・テクノロジー/AI/フィンテック/ミレニアルズ)

アセットマネジメントOne

ファンドの特徴
・先進性、長期的な成長が期待される5つの分野にそれぞれ投資
・指数提供会社、Solactive(ソラクティブ)社との連携により低コストを実現

「5G・省力化のロボ・AIといった成長が見込まれるテクノロジー分野にまとめて投資できるのは非常に魅力的」(30代・銀行) 「単体のテーマファンドは知っていたが、5つテーマを設定し、さらにインデックス運用であるファンドは初めて知った。期待できる」(20代・銀行) 「テーマ性のあるファンドにもかかわらずインデックス運用にしたことで実現した低い信託報酬率は、長期運用を提案する上で大変魅力的」(50代・銀行)

「低コストテーマ型インデックスファンド」を謳うファンドシリーズ。長期的な成長を狙えるテーマに、指数会社と連携することで、税込み0.495%という低水準の信託報酬で投資を実現するというコンセプトに、幅広い年代から支持が集まった。

1位フィデリティ・米国株式ファンド

フィデリティ投信

ファンドの特徴
・単独運用者による米国最大のアクティブファンドと同じ戦略で運用
・綿密な銘柄選定により高成長銘柄を発掘
・S&P500種指数を上回る過去実績を持つ

「外国株に関してはインデックスのほうがベターでありながら、このファンドは長期にわたって指数をアウトパフォームしているから。なかなか米国株を買うタイミングは難しかったが、最近の下落を上手く使って運用を始めるのもいいと思った」(20代・銀行) 「運用者自らが1200社もの企業と面談し、高成長銘柄を発掘することで、S&P500をアウトパフォームしてきた実績がある」(40代・銀行) 「テーマ型ではなく、長期的に安定的に良いパフォーマンスをあげており、お客さまに勧めやすい」(30代・IFA)

前回のアンケートでも3位にランクインした米国株式資産のアクティブファンド。アンケート実施時期がコロナショックによる下落の時期と重なったにもかかわらず、約1200社の企業と運用者自らが面談する点や、同様戦略の持つ米国本国での50年以上の運用実績を見て、高い評価を示すコメントが多く並んだ。

下落局面の最中に実施したアンケートだったが、意外にも不安を漏らすようなコメントは少なく、「中長期的な成長」「回復後の成長」に注目し、過去の実績と照らし合わせて評価する傾向が見られ、2位から5位をテーマ型ファンドやファンドシリーズが占めた。

ここ数年、セクター(業種)をはじめとする特定の切り口で投資を行う「テーマ型ファンド」と呼ばれるジャンルの投資信託は「組成された時点ですでに割高になりがち」「中長期的な成長は狙いにくく、長期投資のツールにそぐわないのでは」といった批判を浴び、存在感が薄れていた。しかし今回のアンケートでは「テクノロジーによる経済成長は一過性ではないと考えられる」「長期的な成長が見込めるテーマならば注目したい」といった意見が多く挙がった。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、効率化・省力化などすでに起こりつつある変革のスピードを加速させる大きな契機となった。そこに不可欠なロボティクス、AIといった技術の伸びしろはまだまだ大きい。急激な回復を見せる国内外の経済市場の中で、「一過性に終わらない成長」を軸に投資先を検討するのも一つの手と言えそうだ。