日経平均は「日本全企業の平均」ではない

日経平均は「今日のお天気は?」と同じくらい普通に、ニュースなどで報道されています。そんなに皆、株式投資をしているのだろうかと、不思議に思うくらいに一般的です。

でもその中身を知っている人は多くないはず。私の妻もきっと、「日本企業の株価は皆、すべてグイグイと上がっているもの」と思っているのでしょう。

そんなことはありません。

そもそも日経平均(日経平均株価/日経225)とは、日本経済新聞社が各業種を代表する企業225社を選んだ上で、そのそれぞれの株価を用いて算出・発表している指数(インデックス)です。

東京証券取引所のプライム市場というところに上場している企業から、業種ごとに数社ずつの企業が選ばれているのですが、現在のプライム市場の上場企業数は約1,550社なので、225社はその14.5%程度に過ぎません。

つまり、毎日ニュースであれだけ報道していながら、実はほんの一部の企業の株価の話でしかないということです。

そしてここからが面白い、というか重要な特徴なのですが、日経平均は225社の株価を全部足して225で割る「単純平均」で算出されています。

正確には、225で割ったのは指数算出の最初の時だけで、その後は指数としての連続性を保つための様々な調整をして今に至っているのですが、考え方としては単純平均という理解で差し支えありません。専門的には「株価平均型」の指数といいます。

S&P500やオール・カントリー指数は、それとは異なる「時価総額加重型(方式)」で計算されています。両者の違いについては過去のコラムに譲るとして、大事なのは「日経平均の計算方式だと何が起こるか?」への理解です。