価格変動も大きいが経年リターンも大きい
一方で、購入前に知っておきたい留意点は次の通りだ。
・狭義の「ロボット」ではなく、「自動化関連技術」への投資を軸としたファンドであることを理解する
・組入上位にはNVIDIA(4.9%)、TSMC(3.5%)、Micron Technology(2.9%)等が並び、半導体・半導体製造装置セクターだけで28.4%を占めるポートフォリオ構成となる。同セクターは半導体サイクルや米国輸出規制・地政学リスクの影響を直接受けやすく、サイクル下落局面では相場平均よりも下落が大きくなる可能性もある。
・地域構成では日本が29.0%と米国(47.0%)に次ぐ第2位を占める。キーエンス、三菱電機、ダイフク等が組み込まれており、為替ヘッジなしコースの基準価額は日米双方の株価動向と円相場の影響を複合的に受ける。
・信託報酬は税込み年率1.936%で、インデックスファンドなどと比べて高コストとなる。
続いて商品のパフォーマンスを紹介する。騰落率は以下の通りだ。
・1年 56.69%
・3年 90.51%
・5年 138.66%
・10年 547.12%
(2026年6月末時点)
ここまでの情報を踏まえ、投資の向き・不向きは以下の要素を参考にすると良いだろう。
<向いている人>
・「ロボティクス」という単一テーマの枠を超え、「自動化」をキーワードにした情報技術(半導体・ハードウエア・ソフトウエア)や資本財・サービス、AI・自動化分野への幅広い投資を志向する人
・半導体・半導体製造装置セクターが28.4%を占めるポートフォリオ構造上、サイクル下落局面での基準価額の落ち込みが市場平均を上回りやすい点を理解したうえで保有継続できる人
・中長期でオートメーション分野への投資を継続したい人
・為替の変動リスクを取れる人
<向いていない人>
・半導体・半導体製造装置セクターの値動きの大きさが気になり、下落局面を許容しにくい人
・低コストのインデックスファンドでの資産形成を志向する人
・無分配での再投資を希望している人
・為替リスクを取りたくない人
今回は「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」の特徴をひも解いた。投資信託に万人にとっての正解はなく、その選定基準も人それぞれだ。本連載では今後も各商品を深掘りし、個人投資家が自分の大切な資産を託せる"推し"を見つけるヒントをお届けしていく。
執筆/Finasee投資信託取材チーム
※記事内の数字は注記がない場合は6月29日現在。組入銘柄・業種・地域構成はマンスリーレポート(アモーヴァ・アセットマネジメント、2026年5月29日付)、騰落率は一般社団法人資産運用業協会データ
