投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの"推し"投信」では、長期投信投資家に人気の投資信託の強さの秘訣を探る。
今回取り上げるのは、アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社が運用する「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」だ。半導体、AI産業の急成長で、注目が高まりつつあるファンドの一つといえる。6月25日現在で純資産8475億円。ほかに、「為替ヘッジあり・年2回決算型」「1年決算型」「為替ヘッジあり・1年決算型」「予想分配金提示型」「為替ヘッジあり・予想分配金提示型」の5コースがあり、2026年6月25日時点で5コース合計の純資産総額は1兆6000億円規模に達する。
なぜこれほど支持されているのか? 最も人気の高い「年2回決算型」を対象に、その理由をひも解いていく。
"自動化"をキーワードにテクノロジー分野へ広く投資
このファンドの特徴をひと言で表すなら「テクノロジーのなかでも"自動化"というメガテーマを軸に、産業・医療・半導体・ソフトウエアにまたがる銘柄群を世界規模で厳選するアクティブファンド」だ。
2015年8月31日設定の世界株式ファンドで、運用は「グローバル・ロボティクス株式マザーファンド」を通じて行う。マザーファンドの実質的な銘柄選定はニューヨーク拠点の米ラザード・アセット・マネージメント(Lazard Asset Management LLC)が担う。ラザード・アセット・マネージメントはニューヨークに本拠地を置くグローバルな資産運用グループ。300名以上の投資プロフェッショナルを擁し、グローバル株式、米国株式の運用を得意とする。ベンチマークは設定されておらず、同社の独自調査に基づくアクティブ運用を行う。
ファンド名からはロボット製造企業中心のポートフォリオが想起されやすいが、2026年5月29日時点のマザーファンド業種別構成では、情報技術が52.4%(うち半導体・半導体製造装置28.4%、テクノロジー・ハードウエア13.8%、ソフトウエア・サービス10.2%)、資本財・サービスが37.7%と、狭義のロボットメーカーではなくAI・半導体・産業オートメーション・精密機器にまたがる幅広い「自動化関連技術」全般が対象である。比較的分散されたポートフォリオで先端技術に投資しているファンドといえよう。
受賞歴として、R&Iファンド大賞を2023年・2024年・2026年の3回、「投資信託10年テクノロジー関連外国株式部門優秀ファンド賞」などで受賞している。
「年2回決算型」はNISAでは成長投資枠の対象となっている。コース間でのスイッチングも可能だ(NISA口座は除く)。
