息子も再婚に大賛成…ようやく見つかった幸せのカタチ

結婚したら、家計管理はどうするのか。晴の教育資金をどうやって貯めていくのか――。他にも、渡辺さんと前もって話し合っておくべきことはたくさんありました。

清水さんの言葉を聞いて、私は自分が世間体や体面にばかり捉われ、戸籍上の扱いや生活していく上で発生する問題など現実を直視していなかったことを深く反省しました。

すぐに渡辺さんと話をして清水さんのアドバイスを伝えると、渡辺さんは指輪まで用意して正式にプロポーズしてくれました。その際、養子縁組を快諾した渡辺さんが、「僕は佐奈ちゃんのパートナーになりたいだけでなく、晴君のパパにもなりたいんだ」と言ったのには驚きました。

聞けば、渡辺さんは最初の結婚で娘さんを授かった当初から違和感を覚えていたのだそうです。

「一卵性母娘という言い方があるけれど、前妻と娘は顔立ちも性格もそっくり。前妻の方が娘と過ごす時間が長かったことから、いつの間にか2人だけの世界を作り上げて僕は除外されていった。それが離婚の一因でもある」

それは、私の全く知らない渡辺さんの過去でした。

一方で、晴とは不思議と本当の父子のようにウマが合い、男同士の話もできる。「相性ってあるんだなぁ」としみじみ思ったそうです。

晴も私たちの結婚には大賛成で、名字が変わることも納得してくれました。早速学校の友達に、「新しいお父さんができて、僕、渡辺晴になるんだ」と報告したそうです。

6月には親しい人だけを招いて挙式するつもりです。もちろん、清水さんも招待しました。

ここまでスムーズに話が進んだのは、私の背中を押してくれた清水さんのおかげです。清水さんはNPOの業務に必要だからとFP技能士の資格も取得されているとうかがいましたが、これから先も私たち3人の良き相談相手として、いろいろなアドバイスをいただけたら幸いです。

※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。